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北東北女性研究者 研究・交流フェア2020を開催しました

2020年10月1日

9月2日、北東北女性研究者 研究・交流フェア2020が開催されました。本フェアは、北東北ダイバーシティ研究実現環境推進会議が2016年度から毎年主催してきたもので、今年度は弘前大学がホスト校を務めました。例年は、「ダイバーシティ実現で北東北の未来を先導」の共同実施機関や参加機関の女性研究者による研究ポスター前での研究交流が好評ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で、Web会議ツールZoomを使っての開催となりました。弘前大学の藤﨑浩幸男女共同参画推進室長の全体進行により、同大学の石川隆洋理事の挨拶で開会。続いて、岩手大学の近藤恒夫男女共同参画推進室研究支援コーディネーターの進行で、2020年度に採択された共同実施機関の女性研究者を研究代表者とする研究課題13件と一般研究2件について、研究紹介が行われました。外国人女性研究者による発表もあり、本フェア全体に逐次通訳が付きました。その後の研究リーダー力向上セミナーには、塩見美喜子東京大学大学院理学系研究科教授を講師にお迎えし、ご専門のRNA生物学の研究やご自身のキャリアパスについてお話をいただきました。塩見先生からは、参加者に「周りの意見に流され(すぎ)ない」「ネットワークを広げ、自身や研究を認知してもらうことの重要さ」などのメッセージをいただきました。さらに、岩手大学の佐藤淑恵男女共同参画推進室ワーク・ライフ・バランス/キャリア相談員の進行により、女性研究者交流会も実施。参加者が4つのテーマ―研究力アップ、キャリアアップ、ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティ研究環境推進実務から関心のあるものを選択し、小グループに分かれてディスカッションしました。最後は、岩手大学の宮本ともみ副学長・男女共同参画推進室長から挨拶があり、北東北地域の女性研究者のネットワーク拡大・深化や文系研究者からの共同研究課題申請への期待などが述べられました。「ダイバーシティ実現で北東北の未来を先導」の共同実施機関や参加機関の女性研究者・大学院生など82名の参加を得て、好評のうちに終了。参加者からは、「今までもこのフェアに興味はありましたが、子どもを残して出張するのに気が引けて参加できませんでした。今回、Zoomで開催していただいたおかげで参加できてよかったです」「例年ポスターの前で議論でき、そこで情報や人脈も広がったのですが、オンラインでは踏み込んだ議論ができないので残念です」「分野は違いますが女性研究者として活躍されている方のお話を聞くことでき刺激を受けることができました」「研究発表はそれぞれ時間が少なくて、もう少しお聞きしたいテーマもあった」などの感想が寄せられました。